今回は、「なぜ婚活は疲れるのか?」について詳しく解説していきます。はじめに、婚活ブームの陰で増える婚活疲労のあれこれについて現代社会の現状についてお伝えしていきます。
婚活ブームの陰で増える婚活疲労
20年前は、「オールドミス」という言葉がありました。「おまえの母ちゃん、でべそ」というフレーズと一緒で、
男の子が女の子を冷やかしたりする時に「オールドミスになるぞ」というフレーズが使われていました。
もちろん、私の母ちゃんがでべそではないように、私もオールドミスになるわけがないと思っていました。
だからこそ、笑っていられたのです。オールドミス同様、「行かず後家」というのも、今や死語でしょう。
そういえば、24歳までが売れ時という意味で、「クリスマスケーキ」なんていう表現をしている時代もありました。(25歳を過ぎれば、叩き売られるという意味です)
あの時代は、結婚しないという選択はほとんどの人にはなかったのです。
そのような時代に育った私が、まさか結婚するためにあれこれ活動することになるとは思ってもみなかったことです。
結婚なんてその気になれば、いつでもできると信じて疑わなかったですし、40歳を過ぎて独身でいることなど、全く頭になかったです。
そもそも7歳になれば自動的に小学校に入学し、13歳になれば中学校に入学するように、それなりの年齢になれば自然と結婚することができるのだと考えていました。
もちろん、熱烈な恋愛結婚です。
努力しないと結婚できない
努力しないと結婚できないかもしれない、そんな危機感を肌身に感じたのは、44歳の時です。
37才から付き合っていた彼と別れ、次の相手を探そうと周りを見渡した時に独身男性が激減していることを思い知らされました。
「見渡していないのであれば、いるところへこちらから出かけなければいけない」と思いました。
私が一緒縁のないものと決め込んでいた結婚相談所やお見合いパーティーなど、いわゆる「婚活」をしないと、相手を見つけることが難しくなっていました。
早速結婚相談所の門を叩きました。そこで見せられたのは、パソコンに映し出された男性のプロフィールです。
希望する年齢、年収、身長、体重、学歴、趣味、家族構成などを入力し、検索キーをポンと叩けば、ずらずらっとその条件に適合した人のリストが並びました。
もういいんじゃないかと思ったパートナー候補がここにこんなにもいると驚きました。
すぐにでも、人生のパートナーは見つかるのではないかと淡い期待をしていました。ところが、40歳の女性の婚活はそこから苦戦を強いられることになるのです。
今の女性は気の毒。チャンスがあっても多過ぎて選べない
映画「ブロークン・イングリッシュ」の中で、若いとは言えないヒロインが、愛する人が欲しいと焦るあまり、様々な失敗を重ねていく姿が描かれています。
そのヒロインの母親が、娘に向かって行ったセリフに「今の女性は気の毒。チャンスが広がって選択肢が増えたために多過ぎて選べない。混乱するだけ」とあります。
バブル時代に20代を過ごした、アラフォー世代の婚活にはそうした背景もあるかもしれません。
一方、20代〜30代の女性の婚活はまた事情が異なるようです。30代の婚活体験者に取材したり、数々の婚活ブログを覗いたりしていると、
一流企業勤めの高学歴、高収入という男性たちが30歳を前に結婚市場から姿を消すために、早く結婚を決めなければと焦る20代〜30代の女性たちや、
親に迫られてお見合いをするのだけれど、異性へのコミュニケーション能力が低いため、なかなか決まらない男性たちがそこにはいました。
昨今の婚活ブームにより、雨後のタケノコのようにお見合いパーティーやネット型婚活サービス、結婚相談所が数多く現れました。
異性との出会いの場が随分と増えたのが現状です。ところが、気軽に出会えるということは、気軽に終わるにできるということにつながります。
それが今日の婚活ブームの落とし穴だと言えるでしょう。
婚活疲労症候群
簡単にまた次々と出会って終わりになるということは、ボクシングのボディーブローのように、じわじわと精神的なダメージを受け、ある時気がついたらうつ状態に陥っていたり、
不安障害から過敏性腸症候群を招いたり、するケースもあるのです。それを、日本初の「婚活疲労外来」の開設に携われた小野博行医師(おのクリニック院長)は「婚活疲労外来」と名付けました。ドキッとする名前です。
このように、こころの病まで進展しなくても、婚活に疲れて傷ついている人は少なくありません。
今回、いろいろなこ婚活ブログの管理人さんに話を聞いたり、ブログから引用させていただきました。
もちろん、この管理人さんたちが婚活疲労症候群ということではありません。みなさんが、「婚活って本当に疲れるんです。その体験がお役に立てるならば」と協力してくださいました。
婚活で一喜一憂することに疲れを感じ始めているという独身女性たちへ、本記事が元気を回復する人助けになればと思います。