お相手の異性と結婚したいのは、現在交際中の相手なんだと確信した時、あなたは婚約に至ると思います。そこで、愛を公にする時がくるのです。この時、2人の関係は、喜びや幸福感、そして愛情に満ち溢れたものになります。
気持ちが高揚し、将来に対する期待も高まります。そこで、多くのカップルが慌てて結婚してしまうという過ちを犯します。この婚約期間の重要性を理解していないからです。
結婚、同居、そして家庭を構えること、これらにチャレンジする前に、ともに何かを分かち合い、意見の相違や様々な問題点を解決するというプラスの経験を積むために、この時期はあるのです。
愛のあるロマンティックな人生を送るためには最低限の予備知識が必要なので押さえておきましょう。では紹介していきます。
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お互いのスタイルを大切にいきていくということ
理想の相手の選び方を習ったわけでもないのに、何もかもきちんとこなして、ずっと幸せに暮らしていく人たちがいます。でもほとんどの人にとっては、理想の相手を見つけ、2人の関係をうまく育てていくことは、学び、磨き、練習する必要のある重要なテクニックなのです。
そこで、理想のパートナーを探す旅の途中ですぐに挫折してしまわないために、次のことを頭に入れておきましょう。同じ目的地を目指していても、道はいろいろあるのです。
パートナー選びにも人それぞれの「形」がある
自分にふさわしい相手を探すには、生活上のその他のテクニックと同様、才能と教育と練習が必要です。ですから、この3つが揃ったときに、マスターできる可能性も高くなるのです。
ただし、マスターする過程にはする過程には、3つのスタイルがあります。シェイスクピアがこう言っています。「高貴な身分に生まれるものもあり、高貴な身分を自ら獲得するのもあり、高貴な身分を投げ与えられるものもあります」
別の言い方をすれば、スピード達成型、こつこつ前進型、いきなり開花型の人間がいるわけです。スピード達成度の人は天賦の才に恵まれていると言えるでしょう。
スピード達成型結婚
生れながらにすれば抜けた才能を持っているのです。例えば、ピアノの前に座った途端に指が動き、楽譜などを見なくても、歌を聞いただけでその曲を弾いたりすることができます。
こんな才能に恵まれた生徒、もしくは天才児がスピード達成型の人間なのです。彼らは独自の偉業をさっさとなぢ遂げてしまいます。異性関係においても、相手に出会っただけで恋に落ち、以後ずっと幸せに暮らしていきます。
でも、こうした人はごくわずかしかいません。大部分の人はスピード達成型ではないのです。大抵の人は、コツコツ前進型です。先生から教わり、試行錯誤を繰り返しながら学んでいきます。
こつこつ前進型結婚
天賦の才などはないので、自分で手を伸ばして獲得し、探しては見つけ、失敗し、といったことを繰り返していきます。教育を受け、人生経験を積み重ねることで自分の才能を見出すのです。
例えば、ピアノを学ぶときは、先生から専門的な指導を受けて楽譜の読み方から学び、しだいに弾けるようになっていきます。同様に異性関係でも、付き合いを重ねることで相手を理解し、相手の心を正しく「読む」方法を学びます。
コツコツ型の人間は着実に前に進み、やがては自分にふさわしい相手を見つけてきます。あらゆる関係、経験が理想の相手を探していくうえでの絶やしになるのです。
デートの各ステージに時間をかけ、前向きな姿勢で別れを経験することによって、目標に到達し、パートナーを見つけることができるのです。
いきなり開花型結婚
いきなり開花型の人間は、大器晩成型です。いつのまにかに急に偉くなるのです。こうしが人たちは、何年経ってもまるで進捗が見られず、後ろ向きに進んでいるようにさえ見えます。
いくら練習しても、その甲斐がありません。でも学んでいないように見えても、きちんと学んでいるのです。頭に入ったことがやがて芽を出す時がきます。
他人がピアノを弾いているのを嫌というほど見学し、十分に音楽を聴いて練習を重ねているので、いつの日か、本当にピアノが弾けるようになります。
アインシュタインは言葉を覚えることに関しては、いきなり開花型の人間でした。子供の頃の彼は、何年もの間、一言も言葉を口にせず、ただひたすら人の話を聞いていました。
でもじっと観察し、全てを吸収したのです。やがて5歳になったとき、彼はいきなり完璧なセンテンスを話し始めました。何も喋れなかったのに、間の過程をすっ飛ばして大躍進を遂げたのです。
こうした人たちは、異性関係においても、他の友人がみんな結婚したずっと後で理想の相手と巡り合うものです。そして、その相手と恋に落ち、以後はずっと幸せに暮らしていくのです。
あなたがいきなり開花型の人間なら、まだその時間がきていなくても、デートのイメージトレーニングをしておきましょう。そうすれば、さらに充実したお付き合いができるようになり、いずれは、あなたなりの適齢期が訪れることでしょう。
真の愛を求めている途中で道を踏み外すことのないよう、お互いの違いにも理解を示すようにしましょう。
お相手の興味の相違は「相性の不一致、価値観の不一致」ではありません
相手に引力を感じていても、2人の共通点があまりないと、うまくいかないのでは、と思いがちですがこれは誤解です。
逆にたいていはお互いの違いを理解することによって、それぞれのニーズが満たせるようになります。違いがあるおかげで相互に補完し、支え合うことができ、決して障害にはならないことに気づくのです。
同様に、出会った相手が違うところに興味を持っていても、2人の関係は絶望的ではないと言えます。上手に意思を伝えるテクニックをマスターしていれば、違うことに興味を持っていても、喧嘩にはなりません。
女性はよく、夫がゴルフばかりしているとか、スポーツに熱中しすぎだと愚痴をこぼしますが、スポーツに興味があるのは何ら困ったことではありません。
問題なのは、お互いの欲求への思いやりがないことなのです。男女がお互いにを誤解し、相手の行動の意味を取り違え、感情の伝え方を誤ると、互いをいたわったり、欲求を満たすことができなくなり、腹立ちを覚えるようになります。
腹が立ってくると、2人の興味の対象がさらに大きく食い違うようになります。両極端に向かって走り始めるのです。怒りや対立が2人の関係にどのように作用するのか、いくつか例をあげてみましょう。
- 彼がとても疲れているのに、彼女は外出したがる。
- 彼は映画を見に行きたいのに、彼女はコンサートに行きたがる。
- 彼女は中華料理が食べたいのに、彼はイタリア料理を食べたがる。
- 彼は”性の営み”をしたいのに、彼女がその気にならない。
- 彼女は散歩に行きたいのに、彼はテレビを見たがる。
- 彼が仕事に遅刻するというのに、彼女は話したがる。
いずれの場合も、2人の関心や欲求が対極にあります。一方が何か欲しがると、もう一方が別の物を欲しがるのです。
対立すればするほど、相手が見向きもしないものに関心を抱くようになります。でも、怒りを発散する時に、より上手に気持ちを伝え、理解を示し、寛大になれば、2人の違いは障害とはならなくなります。
違うことに興味を持っている人に惹かれるのは、そうした人といると、ある意味で自分が一人前になったように感じられるからです。
要するに、自分の生活に欠けている部分を相手が埋め合わせてくれるのです。関心の対象が違うおかげで、自分の未発達な面を相手が持っていて、教えてくれるわけです。
時を経て、愛情によって2人が結ばれると、さらに多くの興味を分かち合うようになります。相手の存在が刺激となって成長を促し、これまでは見向きもしなかった、生活にあらゆる側面にもっと関心が向くようになるのです。
自分の可能性を広げてくれる人だから
パートナーなら自分の価値に共鳴し、自分と同じように考え、感じてくれるものと期待してはいけません。これはとても大事なことです。また、価値観に共鳴しなかったからといって、趣味や欲求までも同じだと思い込まないように気をつけましょう。
すぐに学んできたように、ベスト・パートナーは違うことに興味を持っているだけではなく、感情的にも違う欲求を持っているものです。
ただし価値観が同じだと、そうした違いを乗り越えて、うまく歩み寄れる土台を作ることができます。共感が持てると、2人の違いをうまく調整することができるのです。
共感が持てば、たとえ2人の見方が違っても、相手の意見や欲求を理解し、支持することができます。時に双方にとって都合のいい解決法を見つけるのが難しい時でも、意思の疎通がうまくいき、愛情と共通の価値観があれば、解決法は見つかるものです。
お互い違う人間なのですから、もちろん面倒なこともあります。でも、そのおかげでさらに成長して一人前になり、相手への愛情が深まり、思いやりが持てるようになります。
自分とは違う人に惹かれるのは、人間的に成長し、自分を超えるものを受け入れたいという、魂の奥底にある願望を満たすためなのです。こうして、私たちは自分の可能性を広げていくのです。
要するに、2人が付き合えば、自分が持てる力を全て出し切る助けと支えを得ることになるのです。
自分とは違う人に惹かれるのは、人間的に成長し、自分の可能性を広げたいという願望の表れなのです。
外れくじに後々後悔しないために
それなりにふさわしい場所を探していれば、いずれは理想の相手に巡り会えますが、時には、ふさわしくない相手を見つけてしまうこともあります。
強い引力を感じたのに、引いてみたら、外れくじ、なんてこともあります。でも、これも勉強のうちです。失敗からしっかりと学んで、健全な引力と不健全な引力を見分ける力を養いましょう。
不完全な引力をきちんと認識し、それに引かれないようにすると、健全な引力を感じ取る能力が磨かれていきます。逆に、不健全な引力に引かれて深い関係を続けていくと、理想の相手からの健全な引力を感じる能力が薄れていきます。
幸せに暮らし、ベスト・パートナーを見つけるためには、この2種類の引力を識別することがとても重要なのです。
恋愛では2人の間の不完全な
自分が必要とされていると実感した時に男性が感じる引力は、大抵健全なものです。ですが、自分の欲求や要求が満たせそうだということが、根本にあっては感じる引力は、必ずしも健全なものとは言えません。
自分が得ることばかり考えている時の引力は、不完全なものなのです。風邪がインフルエンザにかかったように、ちょっと要注意の場合もあれば、専門医の助けが必要な場合もあります。
不完全な引力が働いている時は、2人の関係はうまくいきません。健全ではない点を直しても、2人の間に健全な引力が働くかどうかはわかりません。
不健全な引力を感じた時は、デートの各ステージを慎重に踏み、親密な関係に急がないようにしましょう。そうすれば不完全な引力など消えてしまいます。
ここで、男性が感じる不健全な引力の警告サインをいくつかあげてみましょう。
恋愛において男性が感じる警告サイン
- お金が欲しいとか、仕事をしたくない時に、お金持ちの女性に惹かれる。
- 担当の看護婦に恋をする(この場合は病気が治った後で、惹かれた気持ちをテストして見る必要があります。それからではないと、自分の世話をしてもらったことを感謝する以外に彼女に与えるものがあるかどうかがわかりません)。
- 他人に自分が成功者であることを証明したいがために、抜群の魅力を持った女性と付き合いたいと思う。
- お色気たっぷりで思わせぶりな女性から性的な満足を得たいという欲求があるが、ずっと付き合う気はないというはっきりとした自覚がる。
- 家賃を折半したいために同棲がしたい(この場合は、女性でなくても、一緒に暮らす相棒ぐらいはすぐに見つかるはず)。
- 彼女と別れた直後に誰かと親密な関係を持ちたいと思う(これでは、お腹をすかせた人と同じです。愛情と親しみこもった人間関係に飢えて、見境がなくなっているだけです)。
- 彼女から熱烈に愛されているので、この素晴らしい関係を終わらせたくない。でも、将来彼女と結婚する気など全くない。
- 彼女から「私が今までに本当に愛したのはあなただけよ。あなたは他の男と違うわ」と言われたから、彼女に惹かれた
- ある女性と付き合っていながら、別の女性にも力を感じる。
- 彼のいる女性、もしくは高嶺の花に引力を感じてしまう。
- ある女性に押しまくられて付き合う羽目になったが、性的な魅力を感じない(そのうち感じるようになるわ、と彼女から説教をされるかもしれないが、女性の場合は時間が経てば感いるようになっても、男性の場合は、初めから感じるか、はじめに感じなければ、ずっと感じないもの)。
- 彼女は愛していると言ってくれるが、何一つとして彼女を満足させられない(この場合、強い愛憎関係が生まれます。確かに、女性はみな、さらに多くのものを望みますが、男性は今の自分や自分の与えたものが、十分であるという、はっきりとしたメッセージを受け取る必要がある)。
恋愛において女性が感じる警告サイン
自分の欲求が満たされているという自覚よりも、自分が必要とされているという自覚が強いと、女性は不完全な引力を感じるようになります。
いくつか例をあげてみましょう。
- ある男性に同情し、自分がいないと彼はどうやっていきていくのだろうかと心配でたまらない。
- 彼を愛したい一心で、見返りを気にしない(これは立派なことのように聞こえるが、彼をダメな男にしてしまい、いずれ、あなたは苛立ちを覚えるようになります)。
- 男性からどうしてもと望まれて、有頂天になって付き合ってしまう。
- 浮気性の彼があなたと2人になると、君だけは特別だと言ってくる(もし彼が複数の女性の尻を追いかけている様ならば、付き合い続けても自分をおとしめるだけ。他の女性ともデートしているのに、あなただけが特別なわけがない)。
- 彼の潜在能力を見抜き、自分が援助すれば、彼が偉くなると感じる(女性が内助の功を発揮してしまうと、大帝の場合、彼はいずれあなたと別れて、自分の手で幸せにできる女性を探すようになる)。
- 破壊的な性癖を持つ男性を見ると、自分なら助けてあげると感じる(こうした引力が働くのは、自尊心の低い女性にとって、自分のせいで彼に問題が起こったのではないと思えることがいい気分だから)。
- すぐさま男性の性的魅力に惹かれる(これは、彼はきっとこんな人、という期待に胸を膨らませているだけであって、彼自身をよく知ったうえで惹かれているわけではない)。
- 彼の願いを聞き入れて、彼を喜ばせてあげたい(これは明らかに、自分の欲求を彼によって満たしてもらえるはずだと思っているのに、まだ満たしてもらってはいないという証拠。本当に満たされるまでは、こうしたことは控えるように)。
- 男性から大事にされていないと感じているのに、彼が正しい行動をとれない理由に納得してしまっている(彼が無礼な人間なら、彼の過去やあなたのせいにして自分を正当化するはず)。
- 性的には引力を感じるのに、他の欲求が満たされるという確信が持てない。
見るからに自分にふさわしくない相手と付き合っているようなミスを犯さないよう、こうした不健全な引力についてのサインをよく頭に入れておきましょう。
この人との出会いは運命
理想の相手探しに間違いはあるものです。失敗するか成功するかの差は、失敗から何を学び、見る目をどう養うかにかかっています。
ホームランを狙えば、三振の可能性も激増します。最多ホームランの記録を持つベーブ・ルースは、三振の最多記録を持っています。
異性とよりよい関係を築きたければ、今までとは違うテクニックを学ばなくてはなりません。早く走りたければ、それだけ転ぶ回数も増えます。
成功の秘訣は、転んでも立ち上がって走り続けることです。そのくらいあなたにもできるはずです。うまくいったら、過去を振り返ってみましょう。
自分にとって、ちょうどいいタイミングで出会いが訪れたことに気づくはずです。無難なパートナーではなく、真のベスト・パートナーを見つけるには、新しい知識を身につけ、それを学習し、実践することが必要です。
そうして初めて、デートを積み重ね、正真正銘の永遠の愛を手にする能力が育つのです。愛につきものの幾多の危機を乗り越え、お互いの違いも調和に変えて克服し、
価値ある関係を築く努力を忘れなければ、きっとあなたにいちばんふさわしいパートナーが見つかることでしょう。2人でずっと幸せに暮らしていくことだって、夢ではないのです。