結婚したら夫と『お金の話』はどこまですべきか?現代社会で急増中の夫婦形態も紹介します

「結婚したら夫と『お金の話』はどこまですべきですか?」。という質問を婚活で成婚した方々からよく受ける質問です。

「収入や貯蓄額はもちろん、支出もオープンにしたほうがいいですよ〜」と答えると、「それってプライバシーの侵害になりませんか?聞きにくいし、自分のことも言いにくいです、、、」と困り顔。

ですが、結婚後のお金の話はプライバシーではありません。よく聞いてみると、せっかく共働きなのだから、独身時代と同じようにお金を使いたくないし、自分の収入も知られたくない。あれこれ言われたくないから、パートナーにも聞かないらしいです。

結婚したら、夫にどこまでお金の話をするべきか?

現代社会で急増中の夫婦形態

「内緒」とか「不干渉」を続けると、共働きなのにお金が貯まらない夫婦になっちゃいます。このようなカップルは現代社会で急増中です。

意外かもしれませんが、専業主婦家庭の方がお金の情報共有や計画的な貯蓄ができています。夫だけの収入で生活するのには、独身時代のお金の使い方を改め、やりくりしないとお金が足りなくなるからです。

ところが共働きだと、2人分の収入があるから「足りなくなる」という危機感を持たずに済むため、お金の「結婚モード」のスイッチが入らないままです。

子供ができて支出が増えると、その時は、典型的な「内緒」と「不干渉」カップルで、結婚後の貯蓄はほぼゼロに近い状態になってしまいます。

相談に来て初めて、お互いの収入や支出、貯蓄できていなかった状況が明らかになるというホラーな状況になり兼ねません。

結婚モードのスイッチを入れて将来のために計画的にお金を貯めましょう

結婚モードスイッチを入れて、将来のために計画的にお金を貯めましょう。

ある共働きの夫婦のこれからの貯蓄計画の相談に乗ったときのことです。「共働き夫婦にとって、出産前は”黄金の貯め期”です。3人で家計の決算シートに向き合いながら目標積立額を設定」。

「これからはガラス張りの家計を目指します!」と言って帰っていきました。そして先日、「秋に出産なので家計をチェックを」と再度2人で相談に来たのですが、夫婦で年250万円以上と、当初の目標よりも貯めていてびっくりしました。

出産後は、子供のおむつ・ミルク代や洋服代、保険料などで、油断すると年100万円近く支出が増えてしまうこともあります。一方、収入は出産後に減るケースが多いです。

”なづき”さんの場合、職場復帰しても時短勤務を予定しているので、年収が100万円以上減る見込みがあるそうです。要するに、支出が200万円ダウンするということになります。

出産後の支出を私が決算シートに書き込むと、「貯めていない夫婦のままだったら、出産後の家計は大赤字になるところだったのですね!」と”なづき”さん。

そうなんです!子供ができる前の”黄金の貯め期”にハイペースで貯めておくと、収支バランスが崩れる出産後の家計が赤字になりにくいメリットもあるのです。

お財布事情をオープンにすることで、気軽にお金の相談ができるようになる

”なづき”さんは「お互いのお財布事情をオープンにしたら、気軽にお金の相談ができるようになって、不安や心配事がなくなりました」とニコニコしながら言います。情報開示は大事ですね。

妻の収入の方が高いと、夫には言いたくないと考える人もいます。あまり気にしなくてもいいと思いますが、夫婦の差が大きいなら、ちょっと少なめに言うというのもアリですね。

必ず共有したいのは、それぞれの「今の貯金額」と「毎月とボーナスで貯める額」です。あとは、年1回お互いに「ちゃんと貯めている?今年は目標通り貯まった?」と確認し合うことです。

この緊張感は貯蓄のモチベーションを高めることができます。

結婚したら、夫にどこまでお金の話をするべきか?ポイント

  • 夫婦のお金の話はプライバシー侵害ではない
  • 「内緒」と「不干渉」のままだと貯まらない夫婦になる
  • 出産前は共働きの「黄金の貯め期」。逃してはいけない